保育園と幼稚園の違いは?

「保育園」と「幼稚園」は未就学児童が通う施設ですが、それぞれ特徴を持っています。

 

基本的には、保育園は家庭の事情で乳幼児を保育できない場合に保育を行う児童福祉施設であり、幼稚園は学校教育法に基づいた学校です。

 

つまり、保育園は親の代わりに保育するところ、幼稚園は教育を行うところ、となります。

 

項目

保育園

幼稚園

監督官庁 厚生労働省 文部科学省
入園できる年齢 0歳~小学校就学前 満3歳~小学校入学前
保育時間、保育日数 保育園では保育時間が原則8時間以上夏休みなどの長期休業なし 原則4時間以上夏休みなどの長期休業あり
1年間の保育日数 特別な規定なし

39週を下回らない
(特別な事情を除く)

保育者(資格) 保育士(保育士資格) 幼稚園教諭(幼稚園教諭免許)
先生の勤務体系

早番・通常勤務・遅番などシフト体制を組む
土曜保育があるため、交代で出勤

ほぼ固定勤務
預かり保育対応の園は保育園同様のシフトを組む場合もある

目的

保育園は、日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること
(児童福祉法第39条)

幼児を保育し、適当な環境を与えてその心身の発達を助長すること
(学校教育法第77条)

保育内容 年齢に合わせた保育を行い、基本的な生活習慣の指導から、健全な心身の発達を目的とする保育指導など 早期教育や小学校受験を目標にする園や子どもの自主性を尊重する自由保育を行う園がある
先生の配置

保育士1人につき

  • 0歳児クラス:3人
  • 1・2歳児クラス:6人
  • 3歳児クラス:20人
  • 4・5歳児クラス:30人

 

1クラス35人以下に1人を原則
給食 義務 任意
保育料

保護者の課税状況に応じて決定
保育料は市区町村に納付

設置者が決定
保育料は幼稚園に納付

 

 

先生の違い

保育園では、保育士資格証明書を保有した「保育士」が必要となります。

 

一方、幼稚園では、幼稚園教諭免許状を保有した「幼稚園教諭」が必要となります。

 

どちらも子どもに関わる仕事ではありますが、保育士資格証明書では幼稚園教諭になることはできず、逆に幼稚園教諭免許状では、保育士になることはできません。

 

これは保育園と幼稚園を管轄する府省が異なるという部分も大きな理由です。

 

管轄の違い

保育園は、保護者の委託を受けて乳幼児の保育をすることを目的とする厚生労働省が管轄する児童福祉施設となります。
一方、幼稚園は、幼児の学校教育を目的とした文部科学省が管轄する学校教育施設となります。

 

このように管轄する府省が異なるため、適用しているルールにも違いが出てきます。

 

保育時間、保育日数の違い

保育園では保育時間が原則8時間以上、幼稚園では保育時間が原則4時間以上と決められております。

 

保育園では保育日数の基準はなく、日曜日、祝日以外は基本的に開いています。

 

幼稚園では保育日数が「39週を下回らない」と決められているので、夏休みなど長期休暇が設けられており、休みの数も園によって違いがあります。

 

入園条件の違い

保育園では、両親の仕事や病気などの理由により、子どもが保育に欠ける状態であることを所在地の自治体に認めてもらわなければなりません。

 

待機児童の市区ない地域なら基準が緩やかですが、待機児童数の多い地域では両親がフルタイム勤務など基準が厳しくなっています。

 

幼稚園では特に条件はありませんが、定員超過してしまうような人気の高い幼稚園では、面接や適正テストをして実施する場合もあります。

保育内容の違い

保育園では目的が「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること」(児童福祉法第39条)とあり、基本的に生活面を中心とした指導になります。

 

幼稚園では目的が「幼児を保育し、適当な環境を与えてその心身の発達を助長すること」(学校教育法第77条)とあり、学習面を中心とした指導になります。

 

その他にも保育料の違いや設置者の違いなどがあり、管轄の違いでこれだけ違いがでてきます。

 

 

 

しかし近年の流れとしまして、「保育園と幼稚園の一元化」という動きがでてきました。

 

その背景には、広がる保育園のニーズに対応する為に保育園のいいところと幼稚園の良いところを組み合わせなければならなくなってきたのです。

 

保育園でも学習面に力を入れて欲しいというニーズや、幼稚園でも、もっと保育時間を延ばして欲しいというニーズが高まってきたからです。